【ブラックジャックによろしく 紹介】佐藤秀峰先生が、日本の医療にメスを入れる。

皆さんは自分が大きな病気をした時の準備はできていますか?

ただの読者である僕にはこの漫画の真偽は分からない所ばかりですが、妙にリアルな日本の医療問題に切り込んでいます。

研修医の月給は3万5千円、その給料が他の病院に比べて特別安いわけではない。普通の研修医の給料としては普通なのだ。
そんな研修医が生活のためにすることは様々な病院での当直医(夜間の病院)のバイトだ。夜間の病院には研修医しかいない、それは大学病院などを除けば決して珍しいことではないのだ。

命とは何なのか、医療とは何なのか、人は必ず死ぬのにその延命に意味はあるのか。

あらすじ

主人公の斎藤は名門永禄大学医学部を卒業し、永禄大学付属病院で研修医として働き始める、医者という職業に夢と希望を描いている青年。研修医の研修内容は永禄大学付属病院にある外科、内科、小児科、精神科などの全ての科に数か月間配属され最終的に勤務する科を決めるといった内容になっている、これはかなり一般的な研修内容だ。

そこで繰り広げられる、様々な利権や病院側の都合による問題で助ける命が助けられない現状を普通の医者は仕方なく受け入れ、波風を立てずに順応していくのだが、斎藤は違った、自分の中の医者の理想像に反した事をしている教授や指導医に反発し、もがいて医者とは何か、医療とは何かを斎藤を通じて読者である僕たちに問いかけている作品になっている。

日本の医療の限界点

日本の医療は点数制だ、点数制とは浣腸は42点、レントゲンを取れば何点と決められており、1点に付き10円なのだが、交通事故に関しては1点の金額は決まっていない。

なので夜間の救急病院は交通事故の患者しか受け入れていない、その病院は1点に付き40円を請求していると作中で描かれている。教授などの権威のある医者イコール手術が上手いわけではない事やその他にも日本の制度や利権、患者の意思、がん患者に余命告知をするべきか否か、この辺は日本の医療の限界点というよりは生きるとは何か、などの哲学的な範囲に入りそうな気がしましたが、今まで医療や病院などについて全く考えていなかったのですが、この作品に触れて今の生活にとても大切な医療、自分が死ぬとき、家族が死ぬときについてしっかりと話しておくべきだなと思い急遽話し合いをするほど僕にとっては刺さった漫画でした。

大切なことはこの漫画が真実かどうかではない

この漫画はあくまでストーリーとして描かれています。僕の様な医者でもなんでもな一般人が病院の体制がどうとか医者はこうあるべき!などは言うつもりはありません僕がこの漫画で感心した場所は斎藤先生の自分が正しいと思うことに対して真っすぐに進んでいき自分の無力さを認識してもあきらめずに立派な医者になろうとしている所です。

僕は色々な漫画を読んでいますが全ての漫画から学びを得ています。小学生や中学生の時に読んで面白いなぁだけで終わっていた漫画も読み直すとまた違う視点で見る事が出来、新たな発見をすることができますよね。

この漫画は中学生の時に読んだのですが、大人になって読むと別の表情を見せてくれました。主人公は正直無力です、彼は人のために動いているつもりでも気づけば自分の欲求、「良いことしてる」感を味わいたいだけなのでは?とも思ってきます。ただ彼が周りのことを一切考えず患者と本気で向き合っていることは間違いなく伝わってきます。

人のために自分の利益が減ることを惜しまずに動ける人間がどれほどいるのでしょうか。この漫画で自分の意志を強く持ち実行する事の大切さ、難しさが胸を貫きます。

皆さんも自分の命や家族に何かあった時の事などを話すきっかけを作るために是非この漫画「ブラックジャックによろしく」を読んでみてください。

「医者って一体何なんだ。」